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SOS
第2章 虚空と現実

一週間後、木崎はコンクールの表彰式に参加した。
木崎が壇上に登場すると、会場はどよめきで包み込まれた。

審査員からの評価は、ほぼ満点。表彰式を見に行ったことは何度かあるが、大賞受賞の人間を、ここまで褒めるのは見たことがない。




彗星のごとく現れた写真界の新星────

木崎は完全に、スター扱いされていた。

表彰式を終えると、業界関係者から取材を受けた。

「次のコンクールでは、どんな作品を撮られるつもりですか?」


“次”────


取材者の言葉に、開きかけた木崎の口がきゅっと締まる。

自分に残された時間は、あと、たったの二ヶ月────


念願だった夢を叶えた自分────

確かに悔いはない。

しかし、これで終わってしまって────本当にいいのだろうか?



 
そのとき木崎の目に、確かな光が宿った。

「まだ……具体的には決まってはいませんが
今回の作品を超えるような────沢山の人を感動させる写真を……必ず、撮りたいです」
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