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再会 ∽∝∽初恋は実らず?∽∝∽
第7章 退院
雨粒ちゃんの続きでも書こうと思っていたのに、いつの間にかソファーでうたた寝していたようだ。
「篠宮さん?
お帰りなさい。」
肩に手を置かれ優しく起こされた。
「あ、ああ…ただいま。」
「眠るなら横になられては?」
「いや、つい眠ってしまっただけだから…」
木田さんは少し離れたところに座っていた。
お見合いの席では緊張していたけれど、今の緊張とは違う。
今は、何だろう、落ち着くのにざわざわするような緊張感。
「意外と早かったんですね。」
「あ、ああ…僕がつまらないから会話がもたなかったんですよ。」