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再会 ∽∝∽初恋は実らず?∽∝∽
第4章 絶対安静
手際よく洗い物を済ませた篠宮さんに誘導されて、また寝室に来た。横になれば検温され氷枕を当てられる。
「しばらく薬なしで頑張ってみましょうか、それで熱が上がらないなら、点滴は外せますからね。」
篠宮さんは子供に諭すように額に置いた氷枕を優しく押さえながら言う。
弱っているからだろうか、いや、そんなことはない、篠宮さんの一つ一つの言葉や仕草に心休まる私がいた。
「ありがとうございます。篠宮さん、今から本を書かれるんですか?」
「ええ、そのつもりですが…」
「もし良ければ、この部屋で書いていただけませんか?」