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再会 ∽∝∽初恋は実らず?∽∝∽
第4章 絶対安静
「そうですか、楽しそうですね。
あの、目覚めて一人だと思ったら、周りにいっぱい仲間がいることに気づいたというのはどうでしょう?」
「今の君みたいに、目覚めたら知らないところにいて、辺りを見回して自分の存在を知るみたいな?」
「ああ、そうですね。長い眠りから覚めたと思うところが雨粒ちゃんの誕生シーンとかは…」
「面白いね、その案いただいていいかな?」
「ぜひ…」
すると篠宮さんはニッコリと笑ってパソコンに向かい、カタカタと音を立ててキーボードを叩く。
溢れる寸前の器のように、取っ掛かりを見つけて、それを留めようとするように打ち続けていく。