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「ネガティブ」のバイブル
第1章 エビマヨパン
「おしまいだああ…もう死のう」
「はっ?」
なに言ってんだよ、と正之が半笑いで言った。
「先に食っちまったくらいで大袈裟だなー」
正之じゃない方の友人も、おまえは女子か、と笑う。
「死んでくる」
エビマヨパンを机に置き、窓辺へ歩いていく。
「ちょ」
俺が窓に片足をかけた瞬間、冗談だと思って見ていた友人たちが本気で慌て始めた。
「いやいやいや」
「え?なに?なんでそんなことになってんの?」
唐突な出来事に、わけもわからず軽くパニックになる友人たち。窓に足をかけながら振り返った俺は、今にも泣き出しそうな顔だった。
「…夢も希望もないんだっ!俺は今から死ぬ…!うわああ!!」
そう叫んで窓から飛び降りようとする俺を、即座に正之と正之じゃないヤツがつかみ引き戻す。
「さっきからなに言ってっかわかんねーよ!っていうか状況がわかんねーよ!」
「死ぬ死ぬ言ってないでなにがあったのか説明しろ!」
気づけば、教室中の注目を一身に集めていた。
「エビマヨパンだ」
「はっ?」
「エビマヨパンを手に入れたばっかりに…俺はこれからどんどん幸せを奪われていくんだ…っ!!」
だからその前に死ぬ、と俺は再び窓の縁に上がろうとする。
「はっ?」
なに言ってんだよ、と正之が半笑いで言った。
「先に食っちまったくらいで大袈裟だなー」
正之じゃない方の友人も、おまえは女子か、と笑う。
「死んでくる」
エビマヨパンを机に置き、窓辺へ歩いていく。
「ちょ」
俺が窓に片足をかけた瞬間、冗談だと思って見ていた友人たちが本気で慌て始めた。
「いやいやいや」
「え?なに?なんでそんなことになってんの?」
唐突な出来事に、わけもわからず軽くパニックになる友人たち。窓に足をかけながら振り返った俺は、今にも泣き出しそうな顔だった。
「…夢も希望もないんだっ!俺は今から死ぬ…!うわああ!!」
そう叫んで窓から飛び降りようとする俺を、即座に正之と正之じゃないヤツがつかみ引き戻す。
「さっきからなに言ってっかわかんねーよ!っていうか状況がわかんねーよ!」
「死ぬ死ぬ言ってないでなにがあったのか説明しろ!」
気づけば、教室中の注目を一身に集めていた。
「エビマヨパンだ」
「はっ?」
「エビマヨパンを手に入れたばっかりに…俺はこれからどんどん幸せを奪われていくんだ…っ!!」
だからその前に死ぬ、と俺は再び窓の縁に上がろうとする。