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「ネガティブ」のバイブル
第4章 不幸の眼鏡
「今から文化祭実行委員を決めまーす」
教卓に立つ学級委員長がそう告げるのを聞きながら、そういえばそんな時期か、なんてぼんやり考えていた。
「男女一人ずつ、計二名です。立候補するという方は手を挙げてください」
…実行委員かぁ。何するんだっけ。なんか集まりに参加したり、備品調達したり?
まあ要するに、期間限定の雑用係か…。
そんなことをぼーっと考えていた。自分がそれになろうとは、思い付きもしなかった。…のに。
気づいたら、なってた。
…あれ?
「…ええっ!?」
はっと我に返った時には、文化祭実行委員は男女ともとっくに決まっていた。
それどころか、その日の放課後にさっそく開かれた、文化祭実行委員会の初集会がちょうど終わったところだった。手元を見ると、今後の集会の日程、文化祭全般の注意事項、備品管理、収益の扱い等々が書かれたプリントがあった。
たった今終わった集会で配られたらしい。メモも俺の字でバッチリ書き込まれている。
「市野くん」
振り向くと、クラスの女子が立ってた。名前は…えっと。
「黒川…さん?どうしたの?」
教卓に立つ学級委員長がそう告げるのを聞きながら、そういえばそんな時期か、なんてぼんやり考えていた。
「男女一人ずつ、計二名です。立候補するという方は手を挙げてください」
…実行委員かぁ。何するんだっけ。なんか集まりに参加したり、備品調達したり?
まあ要するに、期間限定の雑用係か…。
そんなことをぼーっと考えていた。自分がそれになろうとは、思い付きもしなかった。…のに。
気づいたら、なってた。
…あれ?
「…ええっ!?」
はっと我に返った時には、文化祭実行委員は男女ともとっくに決まっていた。
それどころか、その日の放課後にさっそく開かれた、文化祭実行委員会の初集会がちょうど終わったところだった。手元を見ると、今後の集会の日程、文化祭全般の注意事項、備品管理、収益の扱い等々が書かれたプリントがあった。
たった今終わった集会で配られたらしい。メモも俺の字でバッチリ書き込まれている。
「市野くん」
振り向くと、クラスの女子が立ってた。名前は…えっと。
「黒川…さん?どうしたの?」