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「ネガティブ」のバイブル
第4章 不幸の眼鏡
その翌日、俺は再び美術準備室を訪れていた。扉の前に立ち、自分に言い聞かせる。

違う、俺は誰でも良いからヤリたいなんて思って来たわけじゃない。未知の世界を目撃してしまったあの時も今も、俺はなぜか借り続けているこのダテ眼鏡を天原に返しに来ただけだ!

…そうだ。もっと早く返していれば、あれ以上天原に関わらなくて良かったし、最近なんか色々不遇だったのも少しはマシになってたかもしれない。

この眼鏡には度は入っていない。そもそも俺は、別に目は悪くないし度が入っていたとしても必要ない。

ではなぜ今まで掛けていたかというと、天原が怖かったからだ。こんなネガティブ思考になったのも、俺があいつを怒らせたのがそもそもの発端。余計なことをして逆撫でしても、とずっと言い出せずにいた。

だが、よくよく考えたら眼鏡はこの件になんら関係ないことに気づいたのだ。…今さらすぎるけど。

「天原、今日はいるかなぁ…」
呟き、扉に手を掛けた時。


「あの子、最近はめったに来ないわよ」

後ろから女子の声が聞こえた。
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