この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
「ネガティブ」のバイブル
第4章 不幸の眼鏡
振り向こうとした時、後ろからぬっと手が伸びてきた。誰かの両腕が、俺の腰を抱き締めている。
「っ!?」
誰かの熱を、すぐ後ろに感じた。
「それより…」
耳もとでささやかれ、耳に温かい息がかかる。
「…アタシと、イイコトしない?」
腰にあった誰かの右手がじりじりと下に降りていき、俺の股関に触れた。
「うっ…」
その手は、制服の上からやわやわと俺のものを刺激する。
「あ…っん…ああ…」
そして、指がジッパーをなぞる。ジジ、と開き掛けたところで、また別の声が飛んできた。
「そこまででやめておけ」
聞き覚えのある声。動きはピタリと止まり、背中の体温はふっと消えた。
階段の方へ振り向くと…天原が立っていた。俺のすぐ後ろだったところには、見知らぬ女子生徒。
「見つかっちゃったか」
見知らぬ…いや、見たことはある。昨日美術準備室の中で…過激な行為をしていたあの生徒だ。
「やるなら中でやれ」
天原は美術準備室を示す。
「ちょっとつまみ食いしただけ。中じゃ無理だもん。彼がもう来てるだろうから」
女子が口先を尖らせると、ほどほどにしておけよ、と天原はため息をついた。
「っ!?」
誰かの熱を、すぐ後ろに感じた。
「それより…」
耳もとでささやかれ、耳に温かい息がかかる。
「…アタシと、イイコトしない?」
腰にあった誰かの右手がじりじりと下に降りていき、俺の股関に触れた。
「うっ…」
その手は、制服の上からやわやわと俺のものを刺激する。
「あ…っん…ああ…」
そして、指がジッパーをなぞる。ジジ、と開き掛けたところで、また別の声が飛んできた。
「そこまででやめておけ」
聞き覚えのある声。動きはピタリと止まり、背中の体温はふっと消えた。
階段の方へ振り向くと…天原が立っていた。俺のすぐ後ろだったところには、見知らぬ女子生徒。
「見つかっちゃったか」
見知らぬ…いや、見たことはある。昨日美術準備室の中で…過激な行為をしていたあの生徒だ。
「やるなら中でやれ」
天原は美術準備室を示す。
「ちょっとつまみ食いしただけ。中じゃ無理だもん。彼がもう来てるだろうから」
女子が口先を尖らせると、ほどほどにしておけよ、と天原はため息をついた。