この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
「ネガティブ」のバイブル
第5章 天使が舞い降りました
「ごめんね、男子の実行委員が俺で…」
俺は笑みを作る。黒川さんには無理矢理作った笑顔に見えているということに、気づかずに。

「そんな!」

「俺じゃなく別の人の方がよかったよね…もっと絵がうまい人とかさ」

「そんなことない!私は市野くんと一緒にやれてすごく嬉しいよ」
黒川さんは、ぶんぶんと大きくかぶりを振る。

「――だって、市野くんは…」
うつむき、必死に励ましの言葉を紡ごうとするが、やがて黒川さんは押し黙ってしまう。

…優しい嘘、か。

「ありがとう、黒川さんは優しいね。気を遣わせちゃってごめん。…ちょっとトイレ行ってくるね。ついでになんか良い案がないか考えてくる」
落ち込みまくった俺が、強引に笑い、行こうと立ち上がった時。

「待っ…――」
ガバリと顔を上げた黒川さんは同時に、膝立ちの俺の肩をつかもうと右手を伸ばした。

だが俺は立ち上がり、扉へ方向転換しかけていたため、肩をつかむはずだった黒川さんの右手は、俺の股間を思い切りつかんでいた。

「うあッ!?」

「キャアアアアッッ!!!」
黒川さんは真っ赤になって叫び、慌てて手を離した。
/54ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ