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「ネガティブ」のバイブル
第5章 天使が舞い降りました
「儚げに窓の外見てる姿、とか…」
儚げ、か。あれはすべてに絶望してぼんやりしていただけだったが、ものは捉えようだなと思った。
っていうか、あれ?これって…――
「あ、返事、今はしないでっ!…お願い」
黒川さんは聞きたくないとばかりに両耳を手で塞ぐ。
――…告白ってやつ?
「お願い」
黒川さんは繰り返した。
「…良い返事でも?」
俺は照れながら、笑いかける。
「え」
黒川さんの正面に回り込むと、見上げる顔にそっと触れる。と、そのまま持ち上げ、唇を重ねた。
驚いた顔。
「ありがとう。良かったら俺と付き合ってくれないかな」
微笑むと、呆けていた黒川さんがはっとした。
「ぜっ、是非!よろしくお願いしますっ!」
慌てて言う黒川さんに、俺はもう一度笑む。だけど…うーん。
儚げ、か。あれはすべてに絶望してぼんやりしていただけだったが、ものは捉えようだなと思った。
っていうか、あれ?これって…――
「あ、返事、今はしないでっ!…お願い」
黒川さんは聞きたくないとばかりに両耳を手で塞ぐ。
――…告白ってやつ?
「お願い」
黒川さんは繰り返した。
「…良い返事でも?」
俺は照れながら、笑いかける。
「え」
黒川さんの正面に回り込むと、見上げる顔にそっと触れる。と、そのまま持ち上げ、唇を重ねた。
驚いた顔。
「ありがとう。良かったら俺と付き合ってくれないかな」
微笑むと、呆けていた黒川さんがはっとした。
「ぜっ、是非!よろしくお願いしますっ!」
慌てて言う黒川さんに、俺はもう一度笑む。だけど…うーん。