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「ネガティブ」のバイブル
第1章 エビマヨパン
3限目体育だな、ああだるい、みたいな会話をして、ホームルーム開始を知らせる鐘でそれぞれ席についた。
1、2限は、なんてことない普通の授業。適当にだらだらと受けて、特になにもなく終わる。次は体育だ。男女に別れ、ジャージに着替え始めた。
体育館。今日はバスケだ。今まではパスやシュートの練習のみだったが、今日からは実際に試合をする。身長順に四列横隊で並び、チームに別れるのだが、気まずいことに、天原と同じチームになってしまった。
一応、チームメンバー全員によろしくな~、と声を掛けたが、天原からは返事がなかった。やはり怒らせたのだろうか。尤も、自分に限らず、誰が話しかけても同じ反応なのだが。
天原は基本無口で、誰ともつるまない。自分たちの試合が始まるまで他のチーム同士の試合を見ている間も、あいつは変わらず寡黙だった。
どういうヤツなのか、誰も知らない。だからたぶん、他のメンバーも俺と同じようにやりづらかったんじゃないかと思う。
実際そんなに変わらないのだが、一応チーム内で一番背の高い俺が、ジャンプボールをすることに。相手も、俺と同じくらいの身長。…これは敏捷さで勝つしかない。
笛が鳴り、ボールが高く上がった――
1、2限は、なんてことない普通の授業。適当にだらだらと受けて、特になにもなく終わる。次は体育だ。男女に別れ、ジャージに着替え始めた。
体育館。今日はバスケだ。今まではパスやシュートの練習のみだったが、今日からは実際に試合をする。身長順に四列横隊で並び、チームに別れるのだが、気まずいことに、天原と同じチームになってしまった。
一応、チームメンバー全員によろしくな~、と声を掛けたが、天原からは返事がなかった。やはり怒らせたのだろうか。尤も、自分に限らず、誰が話しかけても同じ反応なのだが。
天原は基本無口で、誰ともつるまない。自分たちの試合が始まるまで他のチーム同士の試合を見ている間も、あいつは変わらず寡黙だった。
どういうヤツなのか、誰も知らない。だからたぶん、他のメンバーも俺と同じようにやりづらかったんじゃないかと思う。
実際そんなに変わらないのだが、一応チーム内で一番背の高い俺が、ジャンプボールをすることに。相手も、俺と同じくらいの身長。…これは敏捷さで勝つしかない。
笛が鳴り、ボールが高く上がった――