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柊屋敷の嫁御様(くすくす姫後日談・その5)
第10章 面接と候補者
「くすぐったく無ぇだろ?」
「ん…お湯、気持ちいい…」
「褒美だったか?」
「ぅんっ…ん…は…」
「…湯の中でもちゃんと分かるもんだな…ヌルついてるぞ」
言われた通り、指を埋められて動かされると、姫にもそこがくちゅくちゅと粘りを帯びているのが感じられました。
「ば、かっ…あ」
姫は自分の太ももとお尻の辺りに先程から時々感じる違和感が益々大きくなるのを感じて、サクナに苦情を言いました。

「ねぇ、これっ…」
「ん?」
「当たっ…座り心地、悪い…」
座り心地の悪い原因を姫の手で触られて文句を言われましたが、そう言われても困ります。

「…そりゃ…仕方ねぇだろうが」
「…ここに座っても、いい?」
「それ、座るって言うのか?」
「んっ…だってっ…」
姫の腰がむずむずと落ち着かなそうなのを見て、サクナは苦笑しました。

「良いぞ、お前の褒美だ。好きにしろ」
「…ぅん…ぅ…ん、んっ…」
横抱きから、胸と胸が合わさるように向き直ると、姫は座り心地を悪くしている原因に手を添えて、そこにゆっくり座りました。
「…ふ…」
「座り心地はどうだ?」
「なんか…ゆらゆらする…」
「あー、湯の中だから、仕方ねぇな」
「んっ…ん、う…」
「ちょっと待て」
もどかしげにもぞもぞ動く姫の様子を見て、座った姫を一度離しました。
「ぁん」
「そっち向け」
姫に背を向けさせ浴槽の縁を掴ませて、お尻を持ち上げてするりと撫でました。
「っ…う」
「このままシテも良いか?」
そう聞かれた姫は、後ろを振向いて頷きました。

「…うんっ、して……んぁっ…は、いっ…」
「ああ」
「あ…んっ、…いっ…」
動くたびにちゃぷちゃぷと湯が大きく揺れて体に当たりましたが、お互いの肌との距離のせいか、くすぐったくはなく快感を煽るだけでした。

「…待て、」
「…ふぇ?」
「このままは、マズいだろ」
離れようとすると、姫が半分泣き声のような声で止めました。

「あん!やっ!やめちゃ、やぁ」
「このままじゃ、湯が汚れるだろ」
「…よごれないっ」
「あ?」
「よごれない…きたなくない、だいじなの…いっぱいだして…ひゃああん!」
「お前は、何気なく、何ってことをっ」
「あ、んっ、あ、ゃああ、」
「クッソ、もう知るか、この野郎」
「…あ、ふ、もっと…んっ!」

それからしばらく、遠慮のなくなった嬌声と激しい水音が、風呂場の中に響きました。
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