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柊屋敷の嫁御様(くすくす姫後日談・その5)
第10章 面接と候補者
「…バンシルを侍女としてここに連れて来るのは、どうしても駄目なのか?」
「だめ。」
スグリ姫は、眠気がどこに行ったのかと思うくらい、きっぱり即答しました。
「どうしてもか?」
「どうしても、ぜったい、だめっ」
「…お前は、時々強情だよなぁ…」
サクナは、眠そうな口調なのに頑固に折れない姫の髪を、指に巻きつけて弄びました。
「だって…バンシルには、しあわせになってほしいの…ならなきゃ、だめなのっ」
「お前に仕えるのが奴の幸せだろ?そう言ってたぞ、本人が」
「…それだけじゃ、だめなんだもの」
「なんでだ?本人がいいんだから、良いだろ」
膨れた姫は手探りでサクナの袖を探すと、きゅっと腕に抱きつきました。
「だめったら、だめなのっ。サクナがわたしにしてくれるみたいな、いっぱいきもちよくなって、とろとろになって、たくさんいっちゃうみたいな…じぶんでさわれないところにさわってもらうみたいな…そういうのは、わたしについてきたら、かなわないもの…」
姫はそこでふうっと息を吐いて、抱き付いている腕に頬を擦り付けました。
「こんなにしあわせなことがあるって、だれかと、ちゃんと、しってほし…ぇええ?!」
「お前は、ほんとに、人の気を知れ…!!」
「え、あ?やっ、…どして、またぁ…んー!!」
姫はいつの間にか自分とサクナの居る位置が、左右ではなく上下になっているのに気付いて、目を白黒させました。
「お前は、自分の言動に、もう少し、気を付けろ…!!!」
「ふぇ?!わたし!?…っぁ、やぁあ、あぁあん!」
こうしてスグリ姫は、自分の予定に大きく反して、けれどもサクナにとっては予定通りに、明日の朝も起きられないことが、しっかり決定したのでした。
「だめ。」
スグリ姫は、眠気がどこに行ったのかと思うくらい、きっぱり即答しました。
「どうしてもか?」
「どうしても、ぜったい、だめっ」
「…お前は、時々強情だよなぁ…」
サクナは、眠そうな口調なのに頑固に折れない姫の髪を、指に巻きつけて弄びました。
「だって…バンシルには、しあわせになってほしいの…ならなきゃ、だめなのっ」
「お前に仕えるのが奴の幸せだろ?そう言ってたぞ、本人が」
「…それだけじゃ、だめなんだもの」
「なんでだ?本人がいいんだから、良いだろ」
膨れた姫は手探りでサクナの袖を探すと、きゅっと腕に抱きつきました。
「だめったら、だめなのっ。サクナがわたしにしてくれるみたいな、いっぱいきもちよくなって、とろとろになって、たくさんいっちゃうみたいな…じぶんでさわれないところにさわってもらうみたいな…そういうのは、わたしについてきたら、かなわないもの…」
姫はそこでふうっと息を吐いて、抱き付いている腕に頬を擦り付けました。
「こんなにしあわせなことがあるって、だれかと、ちゃんと、しってほし…ぇええ?!」
「お前は、ほんとに、人の気を知れ…!!」
「え、あ?やっ、…どして、またぁ…んー!!」
姫はいつの間にか自分とサクナの居る位置が、左右ではなく上下になっているのに気付いて、目を白黒させました。
「お前は、自分の言動に、もう少し、気を付けろ…!!!」
「ふぇ?!わたし!?…っぁ、やぁあ、あぁあん!」
こうしてスグリ姫は、自分の予定に大きく反して、けれどもサクナにとっては予定通りに、明日の朝も起きられないことが、しっかり決定したのでした。