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柊屋敷の嫁御様(くすくす姫後日談・その5)
第12章 茶会と果実酒
「とにかく、こういうあっさりした形のは厳禁だ」
スリットから入れた手で、姫の滑らかで吸い付くような肌を撫でながら、サクナがまた言いました。

「え?…んっ…ん、どうして?」
「前に輪をかけてエロすぎる。茶会にゃあ男が来ねぇから許すが、披露目の会でこれは無しだ。お前が何と言おうが、俺ぁ許さねぇぞ…ほら、見てみろ」
「あ…」
サクナは姫を鏡の前に連れて行きました。姫は鏡の中の南のドレスを着た自分を見て、ほんのり顔を赤くしました。

「う…ほんとっ…裸より、恥ずかしいかも…」
前に着たときも思いましたが、南のドレスには、女性らしい曲線を強調して美しく艶やかに見せる工夫が、あちこちに施してあります。それが以前よりも効果を発揮して、鏡の中の自分の「女」としての色っぽさが、格段に上がったように見えました。
「…お前、もうそれ脱げ」
「え、え?似合わない?」
「違ぇよ」
サクナは脱げと言って置きながら、姫が自分で脱ぐのを待たずに、さっさとドレスを脱がせ始めました。

「…茶会は明日だぞ?また汚したら、間に合わねぇだろうが」
「え、それ、え」
留めてあったボタンや金具、紐を全て緩め終えると、サクナはドレスを脱がせる為に肩の部分に手をかけて、耳元で囁きました。
「…これが前よりもっとお前に似合うようになったってのは、俺とお前しか知らねぇんだよな」
「あ…」
姫が前にこのドレスを着たところは、自分達二人だけしか見ておりません。
その時のことを思い出すと同時にドレスを体からすとんと滑り落とされて、姫はふるりと震えました。

「もし茶会で何か貶められたら思い出せ。明日これを纏うお前のこの体そのものが、俺がお前をどう思ってるかの何よりの証だ」
鏡の前で一糸纏わぬ姿になった体を後ろから抱きしめられて囁かれ、姫はぞくぞくして無意識に体をサクナに預けました。
「んっ…うん…」
「忘れるなよ。お前は俺にこんだけ愛されてんだ、自信持て」
床に落としたドレスを拾って皺にならないように椅子の背に掛けて、その手で姫の脚を撫で上げてうっすら笑うと、サクナは片手で姫の頬を撫でました。
「ん…私も」
愛してる、という呟きは合わせた唇に飲み込まれ、二人にとっては濃く短い夜が始まりました。
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