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柊屋敷の嫁御様(くすくす姫後日談・その5)
第12章 茶会と果実酒
「んっ…やっ…」
「嫌か」
「だって…さっきから、いっぱい…」
「一杯?」
姫はふうっと息を吐いて、目を伏せました。

「さくらんぼのお酒で、体中いっぱいになって…それで、他のお酒は、お断りしたんだけど…」
スグリ姫の目はすっかり潤み、頬は一段と燃えるような薔薇色に染まっていました。

「なんか…なんか、またいっぱいになって…溢れちゃいそ……あ!」
「…お前は人ん家で、何言い出すんだよ…」
サクナは眉を顰めると、姫の髪を撫でていた手をドレスの裾から滑らせて、姫の内腿を撫で上げました。

「あ、ゃあん!」
「あー、確かに一杯で、溢れてるな」
「ちがっ!違うってばあっ、そういう事じゃ、」
「違わねぇだろ、こんなだぞ」
溢れたぬるみを指でくりくりと擦られて、姫は喘ぎながら頭を振りました。
「は!…あ、んっ!ん、やっ、だめぇっ」
「ほら見ろ。人ん家でヤッたらダメだろうが」
「…ばかっ!あ、めっ、て…あ…」
「別に駄目そうじゃ無ぇけどな…ああ、」
口で駄目と言っている姫の体が、無意識にもっと気持ち良くなる様に動いているのを感じて、サクナは薄く笑いました。

「そうだなあ、駄目な事が有るとしたら、そろそろ奴等が帰って来るって事か?」
「っやあ!?やだぁ、だめだめぇ!も、やめてえ!」
「止めたいのか」
「だってっ、帰って…あ、そこ、だめっ……ぁ、んっ…」
指を沈められて中を探られ始めて、姫は快感に流されそうになって唇を噛みました。
酒の為か、茶会が終わったあと甘やかされていたからか、弄られる前から準備は出来ていたのです。
その上、席を外した二人が戻って来るとサクナに囁かれ、いけないと思えば思う程、背徳感が余計に姫を追い詰めました。

「やっ…んっ…ぁん、んんっ…」
上り詰めそうな快感の波に煽られ、姫の閉じた瞼の縁からは、涙が滲んで玉を作りました。涙の玉は姫の桃のように柔らかな頬に、一つ二つと滑り落ちました。

サクナはそれを見て、姫の色香にぞくりとしました。
サクナの一連のからかいには、先程の姫の「必要ない」発言で脅かされた分、意地の悪い遊びを仕掛けて発散したい気持ちがうっすら含まれていたのです。
しかし、姫の反応が想像以上に良すぎた為に、このままでは遊びやおふざけでは二人とも済まなくなりそうでした。
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