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柊屋敷の嫁御様(くすくす姫後日談・その5)
第12章 茶会と果実酒
「…いけねぇお姫様だなあ。人ん家でイキたくなってんのか?」
「っ!…だれ、のせぃ…っ…んっ…」
涙目で眉を寄せて自分を睨んで来た姫をもっと泣かせたい気持ちが、サクナの中で抑え難くぞくぞくと沸き上がりました。
「そりゃ、酒のせいだろ?仕方ねえ、一回イッとけ」
「やぁあっ!あ、やだぁあ、そこだめぇ、だめっ…!ぁ、んっ、ゃんっ、んんっ!………あ…やぁ…」
サクナ曰くのイイところを散々嬲られた姫は、ぎゅっと体中に力を入れてびくびくと背を反らせたかと思うと、ふにゃりと脱力し、自分を楽しげに甚振っていた男にしがみつきました。
「…ばかぁ…いっ、ちゃっ……あ、や!やぁ、まだっ…!…ぁ、ん…ふ…」
サクナは鼻に掛かった声で途切れ途切れに抗議する姫のヒクついている内側から指を抜き去って、もう片方の手で髪を撫でて囁きました。
「…スグリ姫様?人ん家でイッて良い事と悪ぃ事が有るって、ちゃんと分かったか?」
「…うー……しらないっ…いじわるっ…」
サクナは下らない軽口を叩きながら自分の指を舐めて、他人の部屋で姫にしていたことの証拠を隠滅しました。それから傍らに置いてあった自分の着て来たマントを取って、くてんとして自分に縋っている姫を、すっぽり包みました。
「帰るぞ。今のに懲りたら黙ってくっ付いて、寝た振りしてろ。誰かに話しかけられても、返事すんな」
「…え……って…ごあいさつ、」
「喘ぎ過ぎて声掠れて裏返ってるぞ、お前」
「っ!!」
「ナニしてたのか詮索されたく無ぇだろ?…大奥様達にゃあ挨拶したんだよな」
「…ん…」
「ローゼルとビスカスには俺が挨拶すりゃあ済むし、屋敷でいつでも挨拶出来る。明日にでも改めて礼を言やぁ良い。家に着くまで我慢だ…お互い、な」
「…うん…」
姫がこくんと頷いて、火照った顔をサクナの懐に埋めて体を預けた途端に、外からコンコン、と扉を叩く音がしました。
「サクナ様?」
「ビスカスか?」
「へい、…開けても、宜しいですか?」
「ああ」
何に気を遣ったのか、ビスカスは自分の部屋の扉だというのに、開ける前にサクナに許可を求めました。
「っ!…だれ、のせぃ…っ…んっ…」
涙目で眉を寄せて自分を睨んで来た姫をもっと泣かせたい気持ちが、サクナの中で抑え難くぞくぞくと沸き上がりました。
「そりゃ、酒のせいだろ?仕方ねえ、一回イッとけ」
「やぁあっ!あ、やだぁあ、そこだめぇ、だめっ…!ぁ、んっ、ゃんっ、んんっ!………あ…やぁ…」
サクナ曰くのイイところを散々嬲られた姫は、ぎゅっと体中に力を入れてびくびくと背を反らせたかと思うと、ふにゃりと脱力し、自分を楽しげに甚振っていた男にしがみつきました。
「…ばかぁ…いっ、ちゃっ……あ、や!やぁ、まだっ…!…ぁ、ん…ふ…」
サクナは鼻に掛かった声で途切れ途切れに抗議する姫のヒクついている内側から指を抜き去って、もう片方の手で髪を撫でて囁きました。
「…スグリ姫様?人ん家でイッて良い事と悪ぃ事が有るって、ちゃんと分かったか?」
「…うー……しらないっ…いじわるっ…」
サクナは下らない軽口を叩きながら自分の指を舐めて、他人の部屋で姫にしていたことの証拠を隠滅しました。それから傍らに置いてあった自分の着て来たマントを取って、くてんとして自分に縋っている姫を、すっぽり包みました。
「帰るぞ。今のに懲りたら黙ってくっ付いて、寝た振りしてろ。誰かに話しかけられても、返事すんな」
「…え……って…ごあいさつ、」
「喘ぎ過ぎて声掠れて裏返ってるぞ、お前」
「っ!!」
「ナニしてたのか詮索されたく無ぇだろ?…大奥様達にゃあ挨拶したんだよな」
「…ん…」
「ローゼルとビスカスには俺が挨拶すりゃあ済むし、屋敷でいつでも挨拶出来る。明日にでも改めて礼を言やぁ良い。家に着くまで我慢だ…お互い、な」
「…うん…」
姫がこくんと頷いて、火照った顔をサクナの懐に埋めて体を預けた途端に、外からコンコン、と扉を叩く音がしました。
「サクナ様?」
「ビスカスか?」
「へい、…開けても、宜しいですか?」
「ああ」
何に気を遣ったのか、ビスカスは自分の部屋の扉だというのに、開ける前にサクナに許可を求めました。