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柊屋敷の嫁御様(くすくす姫後日談・その5)
第3章 古傷と爪痕
サクナの話をそこまで聞いたスグリ姫は、ローゼルがお目付役の家の者だということは、もしかしてローゼルは「あいつらの持って来た話」の中に入っていたということだろうか、と思いました。

(…ローゼル様は、これからもサクナとお仕事するだろうし、私も、お会いすることがあるわよね…)
スグリ姫は、こんな風に泣きたくなる位なら思い切ってサクナに聞いてみよう、と思いました。
(ローゼル様と何かあったとしても、きっと、もう終わったことなんだもの。今のことじゃないんだから…ちゃんと、すっきりして、割り切らなきゃ)

「ねえ」
「なんだ?」
「ローゼル様に聞いたの…その、サクナと…、そういうこと?が、有ったって」
「あー、有ったな」
「えええ!?」
(やっぱり…やっぱり、ローゼル様とも、こういう事っ…)

有るかも知れない、有っただろうと思っていたけれど、本当は有って欲しくはなかったことを余りにもあっさり肯定されて、姫は予想以上に強い衝撃を受けました。
…が。

「ありゃあ本人の意志を無視して来た話だったから、すぐ断ったがな」
「え?」
サクナの言葉で話がますます繋がらなくなってきて、姫の頭は混乱しました。

「縁談話持って来られても…俺もそうだが、あいつが俺となんか結婚してぇ訳が無ぇからな」
「えんだん…?」
「ん?」
「あのう…えんだん、以上のこと、は…」
「は?縁談以上?」
「…えっと…は…はだか、に、なったり…?」
「はぁああああああ?」
「だから、はだか…」
「無ぇよ!!!あいつの前で裸になったことなんざ!!…あ。あー、あったな」
「あるのっ!?」
「すげぇガキの頃、泳ぎを教えてやったな、確か」
「がき……?」
「おい…何考えてたんだ?」
「う…だって…」
「俺が、あいつと、裸でヤるようなことを、ヤったって思ったのか?」
「だっ、て、ローゼル様、サクナのこのほくろ、見たことあるって、私に言って、」
そう言うと姫はサクナの腰に手を回して、ミミズ腫れには触らないように、ほくろの辺りに触れました。
傷の方のことは恥ずかしすぎたので、口には出しませんでした。

「はぁ?そりゃ、その頃は素っ裸で着替えてたから見たかもしれねぇが…何でそんな話になったんだ?」
「…わ…わかんない…」
ローゼルが何故そんなことを言い出したのか、姫も聞きたいくらいです。

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