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柊屋敷の嫁御様(くすくす姫後日談・その5)
第6章 敬語と命令
「っああん!!あ、いぃ、いいの、だめぇ、あ、へん、あ、あぁん!!」
「っは」
もう良いと言われた姫は、我慢を重ねた分堰を切ったように、体の中も外も声も全部爆発させました。
「サクナ、サクナぁ、いっちゃう、いくのぉ、いっぱいいくぅ」
「ああ、イこうな、スグリ」
「ん!ぅん、うん!!んっ、ぁ、あ、あぁあああん!」
「くっ、そ」
ぽたぽたと二人の汗も体液もシーツに落ち、そのあと二人の体もずるずると崩れ落ちました。
「…こりゃ、ダメだ…ヤる気しか起きねえ…」
ミミズ腫れがシーツに触れないようにと姫が見えるように横を向いたサクナは、荒い息を抑えながら言いました。
「…ぅ?…」
「…ちゃんと叱れる気が、これっぽっちもしねぇ…」
サクナは内心そう思ってはいた…と言うよりも、そう思ったから今練習を持ち掛けたのではありますが、予想以上の顛末に溜め息を吐きました。
これでは姫に「ちゃんと怒って」と言われて今夜の練習の成果を試しても、全くもって叱ることにはならないでしょう。
この練習では、それが分かっただけでした。
「ふっ…う…」
「…大丈夫か?」
スグリ姫は、うつ伏せのままぺしゃんと崩れたまんま、身動き出来ないようでした。
サクナは姫の髪に手を伸ばしながら、声をかけました。
「だ、じょぶ…じゃない……ですっ?!……あぁんっ!」
「どうしたっ?」
サクナが驚いて手を引くと、姫が涙目で訴えました。
「さわ、ないでくださっ…」
「あ?髪だぞ?体じゃねぇぞ」
姫は時々極まった後、体のあちこちが敏感になり、肌に触れられることを嫌がることがありました。
普通の状態に戻った後で、気持ち悪いとか痛いとかではなく気持ち良くなり過ぎるのが辛いのだと、サクナにはよく分からないことを、姫は毎回主張しておりました。
「いまっ…どこもぜんぶ、だめぇ…ですっ…どっ…」
「ど?」
姫は体を震わせながら、それでも敬語で言いました。
「どうぶつっ……おこってる、どうぶつみたい…すごく、へんに、なっ…て、ますっ…」
姫がそう言った瞬間に毛並みを逆立てた猫が頭に浮かんで、サクナはすんでのところで笑いを噛み殺しました。
「…そりゃ別に変じゃねぇぞ?ヤッてる事ぁ動物と同じだ…ちょっと許せ」
「ひゃうん!!あっ、めぇっ!」
サクナは、ずっとうつ伏せのままでは却って辛いだろうと、姫をころんと仰向けに転がしてやりました。
「っは」
もう良いと言われた姫は、我慢を重ねた分堰を切ったように、体の中も外も声も全部爆発させました。
「サクナ、サクナぁ、いっちゃう、いくのぉ、いっぱいいくぅ」
「ああ、イこうな、スグリ」
「ん!ぅん、うん!!んっ、ぁ、あ、あぁあああん!」
「くっ、そ」
ぽたぽたと二人の汗も体液もシーツに落ち、そのあと二人の体もずるずると崩れ落ちました。
「…こりゃ、ダメだ…ヤる気しか起きねえ…」
ミミズ腫れがシーツに触れないようにと姫が見えるように横を向いたサクナは、荒い息を抑えながら言いました。
「…ぅ?…」
「…ちゃんと叱れる気が、これっぽっちもしねぇ…」
サクナは内心そう思ってはいた…と言うよりも、そう思ったから今練習を持ち掛けたのではありますが、予想以上の顛末に溜め息を吐きました。
これでは姫に「ちゃんと怒って」と言われて今夜の練習の成果を試しても、全くもって叱ることにはならないでしょう。
この練習では、それが分かっただけでした。
「ふっ…う…」
「…大丈夫か?」
スグリ姫は、うつ伏せのままぺしゃんと崩れたまんま、身動き出来ないようでした。
サクナは姫の髪に手を伸ばしながら、声をかけました。
「だ、じょぶ…じゃない……ですっ?!……あぁんっ!」
「どうしたっ?」
サクナが驚いて手を引くと、姫が涙目で訴えました。
「さわ、ないでくださっ…」
「あ?髪だぞ?体じゃねぇぞ」
姫は時々極まった後、体のあちこちが敏感になり、肌に触れられることを嫌がることがありました。
普通の状態に戻った後で、気持ち悪いとか痛いとかではなく気持ち良くなり過ぎるのが辛いのだと、サクナにはよく分からないことを、姫は毎回主張しておりました。
「いまっ…どこもぜんぶ、だめぇ…ですっ…どっ…」
「ど?」
姫は体を震わせながら、それでも敬語で言いました。
「どうぶつっ……おこってる、どうぶつみたい…すごく、へんに、なっ…て、ますっ…」
姫がそう言った瞬間に毛並みを逆立てた猫が頭に浮かんで、サクナはすんでのところで笑いを噛み殺しました。
「…そりゃ別に変じゃねぇぞ?ヤッてる事ぁ動物と同じだ…ちょっと許せ」
「ひゃうん!!あっ、めぇっ!」
サクナは、ずっとうつ伏せのままでは却って辛いだろうと、姫をころんと仰向けに転がしてやりました。