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柊屋敷の嫁御様(くすくす姫後日談・その5)
第7章 暇とお仕事
「言っときますけど、姫様と気が合いそうかどうかだけで合格不合格を決めることはしませんから、気楽に同席して下されば良いですよ。最終的に誰を雇うかは、いろいろな事を総合的に見て私たちで決めますから」
「…ありがとう…分かったわ…」
「じゃあ、初回の面接は姫様は同席されないということで…その間姫さまが一人になってしまうので、何日かに分けて面接しましょう」
宜しいですね?とサクナに聞くと、サクナはそれが良いな、と賛成しました。
バンシルはサクナに頷くと、まだ情けない顔をしている姫に言いました。

「姫様、明後日から午後の何時間かは、お部屋でお留守番しててくださいね。一日中お一人にはしませんから、大丈夫ですよ」

それで、姫は数日の間、午後を一人で過ごすことになったのです。

結局、面接は、バンシルと、サクナかクロウのどちらかの、二人が行うことになりました。
サクナかクロウのどちらかと言っても、サクナに抜けられない仕事が有る時はクロウが入るということなので、基本的に三人ともこの時間は暇では無いということになります。

(…私、サクナだけじゃなくて、バンシルにまで甘やかされすぎじゃないかしら…みんな忙しいのに、私だけのんびりしてるなんて…)

城だったら厨房に行ったり庭に行ったりして暇つぶしが出来るのですが、厨房であっても外であっても、姫一人で行くというのはサクナに止められておりました。
外に行くのを止められている理由は「迷子になるから」だったので納得できないことはなかったのですが、厨房に行くのを止められている理由は「とにかく一人は駄目」だったので、姫には理由が良くわかりませんでした。

(この前は気付かなかったけど、もしかして厨房には、もっのすごい果物上の秘密があるのかもしれないわね)

もっのすごい果物上の秘密があるのでしたら、姫一人ではない時でも行っては駄目と言われるでしょう。
それに、そんな秘密があるのなら、二日目のお昼ご飯に見たことの無い野菜が出たのに驚いた姫とバンシルに、クロウが厨房の見学を勧める訳も無いのですが。
姫には「厨房は男ばかりだから」という事が訪問禁止の理由になろうとは、思いつきもしませんでした。
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