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柊屋敷の嫁御様(くすくす姫後日談・その5)
第9章 埃と扉
「う?…ぁ、うふふっ、ん、やぁん」
「くすぐってぇだけか?」
「ん…ううんっ、あ!」
感じるのと笑うのとどっちつかずの状況に置かれた姫は、半分戸惑い半分笑いながら言いました。

「なんか、へんっ…うふっ…くすぐっ、たい…けど、きもち、いっ…」
スグリ姫は、治りかけた傷口を触ると痛いのは分かっているのに、ついむずむずして触ってしまう時と同じような気持ちになっていました。
「っふっ…サクナっ…きもちいっ…あ、くすぐったいの、やぁっ…ふふっ」
姫は真っ赤になった顔で振り向いて、泣き笑いのような声で途切れ途切れに言いました。
(…クソっ…風呂万歳…!!)

その後二人は…というかサクナはしばらくそのまま遊びましたが、だんだん風呂が冷めてきました。反対に、長く浸かっている姫は、すっかり逆上せそうになりました。


「う…ふらふらする…」
「大丈夫か?」
「だい、じょぶ…じゃ、ない…」
湯から上げられた姫は、ぐったりしながら途切れ途切れに言いました。
つい先刻「残念だがそろそろ上がるぞ」と言われた姫は、残念どころかほっとしました。
風呂場を初めて見せられて驚いたり脱がされたり洗われたりくすぐられたり弄られたり喘がされたり擦り付けられたりと忙しかったので、目まぐるしくていっぱいいっぱいになっていたのです。

「やっぱりこの季節になると冷めんのが早いな。今後の課題だな」
「今後っ?!また一緒に入るのっ?!」
非常に嬉しそうに髪を拭いてくれているサクナにそう言われ、姫は驚きました。

「そりゃ入るだろ、せっかく造ったんだからな」
まだ試してぇことも山程有るしとサクナは思っていましたが、姫がぐったりしている様なので、それは今は口に出さないことにしました。

サクナはとりあえず姫に水を飲ませて、ひたすら髪と体の水気を拭きました。
風邪を引かせては明日からの予定に差し支える上に、もう一人の姫馬鹿である侍女からどんな怒りを買うか分かりません。
それに、風呂上がりでびしょ濡れのままでは、今後の夜の過ごし方に、色々差し障りが有りました。

「…まあ、風呂の事はまた入るときに考えりゃ良い。今入らねぇといけねぇのは風呂じゃ無ぇからな」
「え?」
髪はまだ少し濡れていましたが大体拭き上げられたので、サクナはよしよしと姫を撫で、そのまま包んで抱き上げました。
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