この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
愛の調教バトル
第4章 初調教前夜・男の回想1

こうして縛りを通じてセックスの悦びを知った私たちは、
いろいろな縛りを学んでは実践しているうちに、
次第にほかの要素も取り入れた調教に魅力を感じるようになり、
そちらの方でも互いに切磋琢磨して学びと実践を積み重ね、
やがて徐々に自分たち独自の調教スタイルを確立するに至った。
私たちそのスタイルは、野球のバッテリーになぞらえることができる。
すなわち、Sである私がピッチャーMである翔子がキャッチャーで、
二人はバッテリーを組み、ピッチャーの私が球の代わりに責めを、
キャッチャーの翔子めがけて投げる。
キャッチャーの翔子はその責めを、身体を張って受け止める。
そして、その責めに対する反応と感想や意見という形で、ピッチャーに私に返す。
こうして、ピッチャーが投げた責めという球が、
その責めに対する反響としてキャッチャーからピッチャーに返ってくるので、
両者の間でキャッチボールが成立する。
これが、Sが責めてMがそれを受けるだけの、通常のSMとの違うところだ。
ピッチャーであるSは、剛速球から様々な球種に相当する、いろいろな責めを行う。
キャッチーであるMは、全身を使ってその責めを受け止め、反響を返す。
野球のバッテリーにとって一番大切なことは、呼吸が合うことであるのとまったく同じで、
調教というキャッチボールで一番大切なことは、SとMとの呼吸がぴったり合うことだ。
そしてセックスは、野球で勝った時のバッテリーの握手に相当する、
互いに満足する調教ができたときにSとMが行う勝利の儀式だという考えに、
私たちは到達したのだ。

