この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
愛の調教バトル
第5章 初調教前夜・男の回想2

「だって、ずーーっと、結婚したいと思っていた人に、
こんなこと・・・相談なんか・・・絶対できない!
あたし、お兄ちゃんのこと、初めて会った時から、ずーーと、好きだった。
でも、お姉ちゃんと結婚する人だから、結婚とまでは考えなかった。
でも、でも、お姉ちゃんは死んでしまい、お兄ちゃんと結婚できなくなった。
だから、だから、もちろん亡くなってすぐじゃなくて大学に入ったころから、
お兄ちゃんさえよかったらいつか、お姉ちゃんの代わりに繰上げ当選で、
結婚できたらいいなと思うようになっちゃった。
でも、でも・・・、あたし、誰とも結婚できない身体だと、わかっちゃった。
だから・・・だから、せめて、今のままでいいから・・・
お手伝いさん代わりでもいいから、お兄ちゃんと一緒に暮らしていたいの。
それで、それで・・・お兄ちゃんが誰かと結婚することになったら、
その時は、その時は・・・あたしを置いて出ていっていいから・・・
それまで、それまで・・・ここにいてほしいの!
お願い!・・・お願いします・・・お願いします」
玲子は泣きじゃくりながら這いつくばって、何度も何度も頭を下げた。
「・・・」
私は、しばらく茫然としていて、言葉を発せられないでいた。

