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愛の調教バトル
第5章 初調教前夜・男の回想2

しかしそのとき突然、翔子の最後の言葉が、頭の中に鳴り響いた。
『れ、玲子のことを、お願い・・・』
私は、ハッと気がついた。
翔子は、玲子が、まだ中学生ではあるが、私を兄としてより、
胸ときめかす男として恋慕っていたことに、気づいていたのではないか・・・
だからもし自分が死んだら、将来玲子と結婚してほしいという意味を含めて、
私に言い遺したのではないかと・・・、と。
だとすれば、玲子を必ず幸せにすると翔子に誓った私として、
ここで決断しなければならない。
玲子が望む最高の幸せは何か?
それはたった今わかった。
私との結婚だ。
妹同然に思ってきた玲子と結婚できるのか?
できる。たった今、女として愛し始めたから・・・。
子どもが産めず、セックスもできないが、それでもいいのか?
いい!翔子と二人で独自のSMを創ったように、
玲子とも、二人で独自の夫婦愛を育ててみせる!
これがそのとき、私が下した決断だ。
「玲子ちゃん、いや、玲子! 俺と結婚しよう!」
「ええっ!そんな・・・無理よ!
無理して、そんなこと言ってくれてるんでしょ」
「無理なんかじゃない。無理してなんかいない!
玲子、立って!今すぐ、それを証明して見せるから・・・」
私がすっくとたちあがると、玲子も、おずおずと立ち上がった。
私は玲子を包み込むように抱きしめ、顔を寄せて唇を奪った。
玲子は初めは戸惑っていたが、やがて差し込まれた私の舌に、
自分の舌を絡ませてきた。
「どうだ?これでもまだ無理じゃないことが信じられないなら、
信じてくれるまで、このままずっと、キスし続けるぞ」
長いキスをひとしきりした後、唇を顔を覗き込んでいった。
「信じます!信じます!お兄ちゃん!
あっ、もうお兄ちゃんじゃない!でも、何て呼んだらいいの?
・・・そうだ!あなた様・・・あなた様がいい!
あぁ、あなた様!嬉しいです。
夢見たいです!
あたしからも言います。
あたしを・・・あたしを・・・あなた様のお嫁さんにしてください!」
こうして私たちは結婚することになり、その後すぐに挙式した。

