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愛の調教バトル
第5章 初調教前夜・男の回想2
 
 私は、キツネにつままれたような気分になった。

「・・・」

「それで、あなた様に、お願いしたいことが、あるんですけど・・・」

「えっ、何?」

「あたしたち夫婦って、いわゆるセックスレスでしょう?」

「うん、そりゃあまあ、そうだけど・・・」


「あたし、お姉ちゃんの遺してくれたノート読んで、

普通のセックスはできなくても、あたしたちにもできるセックスが、

あるんじゃないかと、思えてきたの。

そして、あなた様ならきっと、

そういうセックスを見つけだしててくださるんじゃないかと、

思いついたの」

「それはつまり、SM的なことで、俺たちなりのセックスができないかってこと?」

「そう、そう、その通りです」


 意外な展開になってきたものだとは思ったが、

 玲子は真剣そのものの表情で、私を見つめている。


「わかった。うまくいくかわからないけど、試してみたいことがある」

 じっと考えた末、私は一つの案を思いついたのだ。



「翔子のノートに、フェラのことが書いてあった?」

「フェラって、おチンチンをおしゃぶりすることでしょう?

 書いてありました。

 それをすると、男だけじゃなくて、女も気持ちよくなれるってことも・・・」

 やや顔を赤らめながら、玲子は答えた。

「それ、玲子にできるかな?」

「ほかの男の人モノだったら絶対だめだけど、

あなた様のなら、できると思います。あの・・・」


「何?」

「できたら、お姉ちゃんみたいに縛って、それをさせてもらえますか?」

「えっ、縛られたいの?」

「お姉ちゃんのノートに、背面合掌縛りをしてもらってフェラをすると、

とろけるような幸福感が味わえると書いてあったから、

どうせなら、それを試してみて、いただきたいんです」


 そこまで言うところをみると、相当熱心にノートを読み込んだようだ。

 さすがに、本の虫だけのことはある、と私は感心した。

「それじゃあ今晩、風呂から出たら試してみよう。

いいかな?」

「はい、どうかよろしくお願いします。」

 玲子は、丁寧に頭を下げた。








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