この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ビスカスくんの下ネタ日記(くすくす姫後日談サイドストーリー)
第15章 約束は、守るものです
「ビスカス」
「へ……はいっ!」
「ローゼルを、部屋に連れて行ってやって頂戴」
「へ」
……へ?
今か?
……もしもし?大奥様?
まだお坊ちゃまぁ納得なさっちゃいやせんよ?
大奥様に名を呼ばれ、理解不能な頼まれ事をしたせいで、俺は全身が固まった。
「ローゼル」
「はい、お祖母様」
「リアンには、私達から話をするわ。その間、席を外していて頂戴」
「はい……」
……あ。なるほど。
お嬢様がいらっしゃると話がややこしくなるから、退けときたいんだぁね。お坊ちゃんは聞く耳持たねーみてぇだからな。その方が良いかもしれねーね。
「安心なさい。もう、無理はさせませんよ」
お祖母様とお孫様の、穏やかな会話。
お嬢様もやっと安心なさったのか、大奥様の言葉にはにかむ様に微笑まれて、くてんと体を俺に預けて来なすった。ほっとして、眠たくなられたのかね。お小せぇ頃、遊び疲れた時と似てるな。
大奥様が約束して下すったんだから、もう大丈夫だろう。良かった良かった。大奥様のご指示の通り、後ぁお任せして、お部屋にお送りして、お休み願いやしょう。
「……ビスカス?」
「はいっ!?」
うおっ!?油断した。びっくりすんじゃねーですか、大奥様。
「ローゼルを、宜しくお願いしますよ。……頼むわね」
「畏まりましたっ!」
畏まりました、大奥様。
承った通り、お嬢様をお部屋にお連れする為に、抱き上げる。
大奥様ぁ、よっぽど孫娘様が心配なんだねー?念押しされねぇでも、きちんと仕事はしまさぁね。
首になろーがどうしようが、俺ぁ、お嬢様の護衛ですからね。
「お嬢様。今から、お部屋にお連れ致しやす。しっかり掴まってて下せぇよ」
「ええ、ビスカス」
お嬢様は抱き上げた時少しびっくりされたみてぇだが、すぐにきゅっと掴まって、にっこり笑って下すった。
……お嬢様?えれぇ素直ですね?色々有って、お疲れなんだろうな。早くお部屋でゆっくり休んで頂きてーもんだね。
俺は部屋の中の皆様に一礼すると、お嬢様を連れて広間を後にした。
「へ……はいっ!」
「ローゼルを、部屋に連れて行ってやって頂戴」
「へ」
……へ?
今か?
……もしもし?大奥様?
まだお坊ちゃまぁ納得なさっちゃいやせんよ?
大奥様に名を呼ばれ、理解不能な頼まれ事をしたせいで、俺は全身が固まった。
「ローゼル」
「はい、お祖母様」
「リアンには、私達から話をするわ。その間、席を外していて頂戴」
「はい……」
……あ。なるほど。
お嬢様がいらっしゃると話がややこしくなるから、退けときたいんだぁね。お坊ちゃんは聞く耳持たねーみてぇだからな。その方が良いかもしれねーね。
「安心なさい。もう、無理はさせませんよ」
お祖母様とお孫様の、穏やかな会話。
お嬢様もやっと安心なさったのか、大奥様の言葉にはにかむ様に微笑まれて、くてんと体を俺に預けて来なすった。ほっとして、眠たくなられたのかね。お小せぇ頃、遊び疲れた時と似てるな。
大奥様が約束して下すったんだから、もう大丈夫だろう。良かった良かった。大奥様のご指示の通り、後ぁお任せして、お部屋にお送りして、お休み願いやしょう。
「……ビスカス?」
「はいっ!?」
うおっ!?油断した。びっくりすんじゃねーですか、大奥様。
「ローゼルを、宜しくお願いしますよ。……頼むわね」
「畏まりましたっ!」
畏まりました、大奥様。
承った通り、お嬢様をお部屋にお連れする為に、抱き上げる。
大奥様ぁ、よっぽど孫娘様が心配なんだねー?念押しされねぇでも、きちんと仕事はしまさぁね。
首になろーがどうしようが、俺ぁ、お嬢様の護衛ですからね。
「お嬢様。今から、お部屋にお連れ致しやす。しっかり掴まってて下せぇよ」
「ええ、ビスカス」
お嬢様は抱き上げた時少しびっくりされたみてぇだが、すぐにきゅっと掴まって、にっこり笑って下すった。
……お嬢様?えれぇ素直ですね?色々有って、お疲れなんだろうな。早くお部屋でゆっくり休んで頂きてーもんだね。
俺は部屋の中の皆様に一礼すると、お嬢様を連れて広間を後にした。