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ビスカスくんの下ネタ日記(くすくす姫後日談サイドストーリー)
第15章 約束は、守るものです
「お嬢様?寝台ですよー?お手を離して」
「嫌」
「嫌って」
「駄目」
「だから、駄目って」
「離したら、出て行くんでしょう?」
「や、そりゃ」

 それな。荷造り終わってるからな。
 荷物ぁ後で運んで貰える様にしたから、このクッソ固ぇ正装を着替えて手回り品と金持って、おっぱい……むにゃむにゃ……な店に行く予定では有ったんだが。
 お嬢様が、離してくれねえ。

「……あのー、お嬢様?」
「嫌よ」

 お嬢様ぁ腫れた目で、キッと俺を睨みなすった。

「出て行くなんて、許さないわ……リアンと居て痛かったり、怖かったり、気持悪いって思ったりしたのは、全部お前のせいなんだから」
「……お嬢様?」
「何よっ」

 お嬢様の声ぁ、すっかり尖ってる。さっきの素直さはどこ行った。
 もうすっかりいつものお嬢様だな。安心すらぁねwww ……しかし。

「その『気持ち悪い』って……そのまま、御従兄弟様に言ったんですかい?」
「言ったわよ」

 そりゃ……酷ぇわ。
 俺は初めてお坊ちゃんに同情した。
 好いた女に触って「気持ち悪い」って言われちゃあ、男はさぞかし落ち込むだろう。立ってたとしても、立ち直れねーやな。
 そう思ってたら、お嬢様がぼそりと言った。

「言ったわよ……言ったけど……お堅い生娘の我が儘だって、鼻で笑われたわ……」

 ……そりゃ酷ぇな。酷ぇ通り越してクソだな。
 何だよ、その言い草ぁ。全部お嬢様のせいなのか?てめぇの振る舞いの酷さは、棚上げかよ。
 俺ぁムカッ腹が立った。前言撤回だ、同情なんざ誰がするか。

「分かりやした。今日は何処にも行きやせんから、離して下せえ。お嬢様ぁお休みにならねぇと」
「嫌」
「じゃあお嬢様のお気が済むまで何処にも行きやせんから」
「一生」
「へ?」
「従兄弟のリアンでも駄目だったんだもの。お前が甘やかし過ぎたせいで、どんな殿方と居てもきっと落ち着かないんだわ。責任取って、一生一緒に居て」
「なっ」

 なんだか、いつか聞いた様な押し問答だね?
 そう思ってたら、全然初耳の事を恥ずかしそうにお嬢様に言われて、俺ぁ目ん玉が飛び出した。

「お前、お祖母様にも、頼まれてたじゃないの」 
「へ?」
「私を頼む、って……宜しくお願いするって」

 ……はあ?ちょっと待っ……!
 大奥様ぁ、そんな積もりで仰ってらっしゃいなさいやがりましたんですか!?
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