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ビスカスくんの下ネタ日記(くすくす姫後日談サイドストーリー)
第15章 約束は、守るものです
「……お嬢様?」
「何よ。まだ何か用?」
「俺の惚れてる女を、見てぇですか?」
「見たくないわよ!!その女の所に、早く行っておしまいなさいよ!!」
「今こっち見たら、見えやすよ。」
「えっ!?」
お嬢様は急に布団を跳ね上げて、がばっと起きなすった。
あーあ。大事な純潔の印の花片が、散々な事になっちまってやすよー?
「こっち?!こっちって、どっち!?」
「……あそこに見えやすでしょ?お嬢様ぁ、絶対会った事なんか無ぇ奴ですよ」
「え?」
「あれです、あれ。」
お嬢様は、俺が指差した先を見た。
そこにゃあ、鏡台が鎮座ましましてらっしゃった。
「……あれ、って……それって……」
「へえ。それが、俺の惚れてる女でさあ」
「……嘘っ……」
「嘘じゃねーですよ。お嬢様ぁお一人しか居ねーんですから、同時に二人は居られねーでしょ?会ったりゃ出来ねぇじゃねーですか」
「でも、仲間に、いちゃいちゃベタベタしてるって、言われたって」
「クロウに言われたんでさあ。刺された後の俺とお嬢様が、サクナ様とスグリ様みてぇだったって」
「それ……それじゃ……」
俺ぁ、お嬢様の真似をした。
目ん玉が零れ落ちそうに見開かれたお嬢様の、涙の跡が付いている柔らけーぇ頬っぺたを、両手で包む。
……おや?お嬢様?
いつもよりお顔が、浮腫んじまっていやせんかー?もしかして、俺のせいですか。責任感じらぁね。
「……俺が惚れてんなぁ、ここにいらっしゃる、気が強くって、可愛くって、意地っ張りで、優しくって、泣き虫で、おっぱいデカい女です。」
「……嘘吐き。」
「え」
いやいやいや、お嬢様!?
今なぁ、嘘じゃねーですって!!
俺ぁ、嘘とか、嘘じゃねぇまでも嘘すれすれの事ばっか言ってたから、信用無くしちまったのかよ!!
青くなって絶句してたら、お嬢様が俺の両手に両手を重ねて、むぅっと唇を尖らせた。
「……最後のは……どう見ても、嘘じゃないの……」
そう言ったお嬢様ぁ、俯いてご自分のおっぱ……お胸をご覧になったので、釣られて俺もじっと見ちまいましたすみません。
「や、嘘じゃねーですよ?俺にとっちゃあ、十分デカい部類です。」
デカいってなぁ確かにちょこっと盛りましたけど、あんまりデカいと窒息するって、こないだ思い知ったしなw
お嬢様みてぇな程良いおっ……胸が、一番でさあ。