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ビスカスくんの下ネタ日記(くすくす姫後日談サイドストーリー)
第5章 相手を見てからお願いします
「あ。ねえ、サクナ?」
「何だ」
スグリ様は嬉しそうに撫でられながら、輝くような良い笑顔でこうおっしゃった。
「えっとー、サクナって、ぜつりんね!!」
「…………は?」
やべえw
一瞬で空気が凍った。
命が危ない予感がする。
スグリ様…確かに、誰に教わったかはおっしゃってねーが…これはあからさますぎますよ…ひでえよw
「あら?…和んで、ない…?」
スグリ様は首を傾げると、俺の方を向いてこそっと言った。
「…ねえ、私の使い方、間違ってる?」
間違ってねえ。
決して意味は間違ってねーことは洗濯屋事件でよーく存じてますが…使い時を間違ってますぜ、お姫さん。
「……………ビスカス…………」
「はい?」
うわー。
全身から訳の分かんねー不穏な空気が吹き出してますよ、あんた。
「…お前…スグリに何言いやがったんだ、コラ…」
「えーと、下ネタで人間関係を和ますコツを、ちょいと」
サクナ様に俺が追い詰められている間、スグリ様は離れた所で、なあに?どしたの?と不思議そうな顔で立ってらっしゃった。
すると突然、何かを見つけたように遠くに目をやって、ぱあっとお顔が綻んだ。
「あ!ローゼル様だわ!」
「…え」
何だ?!
お姫さんの目が、異様にキラキラしている。
「ローゼルさまーーーあ!!!」
…まさか。
「ローゼル様!私、ローゼル様に、お話がありますのー!!」
まさか…まさかさっきの、上を向いてる格好いいおっぱいネタは…!!
「ローゼル様のー、おっぱ」
「わあああああああああああああああ!」
その後の俺がどうなったかは、皆様のご想像にお任せしたい。