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ビスカスくんの下ネタ日記(くすくす姫後日談サイドストーリー)
第7章 火中の栗には気をつけましょう
「あー…そうですねー…そいつの事だったら何でも全部見て知りてえと思ってる奴、って事ですかねー…」
「そういうの、『へんたい』って言うの?それじゃ、私も『へんたい』?」
「へ?なんでですかい?」
俺が聞くとスグリ様はもじもじなさった。
「変態」と、小麦袋みてーな服で恥じらうお姫様。…すげぇ違和感有るなw
「だって私も、サクナのこと、何でも知りたいと思うんだもの」
「あー、なるほど…」
おい、俺。
なるほど、ってなんだ。それ、納得していいとこなのか?
考えがまとまらねーで居たら、ウサギ姫が考え込みながら呟いた。
「私、サクナの事が大好きなの。だから、何でも知りたいんだと思うわ。…そしたら、『へんたい』って言うのは、相手の方を大好きって事なのかしらね?じゃあもし、私の『何でも知りたい』がビスカスさんと同じ『へんたい』ってことなら、『へんたい』って言われたビスカスさんも、ローゼル様の事が大好きなのね…?」
…ちょっと待て、ウサギ姫。
何でそうなるんだ。
そうなる…のか?
……………いやいやいや。
違う。そんな訳ねぇでしょう、ウサギ姫様。
断じてそうじゃねぇだろ!!…と、俺は口を開いた。
「……あー…そういうのたぁ…ちょっと…かなり、違いますかねー」
「へ?」
「そういう、なんつーか…ふわふわーっとほわーっとした感じなんかじゃあ、無くってですね…ご本人が恥ずかしくて引っ叩きたくなるような事でも、腹を立てて怒らせちまう様な事でも、知りてえって奴…ですかねー?」
「…なるほど…!そういうのが『へんたい』なのね…!だから、ローゼル様は怒ってビスカスさんを叩かれたのね…!!」
ウサギ姫様はふむふむ、と頷かれた。
「そしたら私なんか、全然『へんたい』の資格は無いかもしれないわね…。教えてくださって、ありがとう。お礼にその手巾、宜しかったら差し上げるわ。頬っぺた、お大事にね」
何か納得されたらしく、籠を抱え直したスグリ様は、お可愛らしく手を振りながらさっきお嬢様の向かった方へ去って行かれた。
…変態、な。
変態ね。
変態か?
いやいや。
そんなんじゃねえよ…じゃあ、どんなんだよ。
俺は頬っぺたを抑えたまま、がっくり項垂れた。
スグリ様から賜った小花の刺繍のしてある上品な女物の手巾と、お伝えした「変態」のせいで俺が散々酷ぇ目に遭うのは、その後々の別々の話である。
「そういうの、『へんたい』って言うの?それじゃ、私も『へんたい』?」
「へ?なんでですかい?」
俺が聞くとスグリ様はもじもじなさった。
「変態」と、小麦袋みてーな服で恥じらうお姫様。…すげぇ違和感有るなw
「だって私も、サクナのこと、何でも知りたいと思うんだもの」
「あー、なるほど…」
おい、俺。
なるほど、ってなんだ。それ、納得していいとこなのか?
考えがまとまらねーで居たら、ウサギ姫が考え込みながら呟いた。
「私、サクナの事が大好きなの。だから、何でも知りたいんだと思うわ。…そしたら、『へんたい』って言うのは、相手の方を大好きって事なのかしらね?じゃあもし、私の『何でも知りたい』がビスカスさんと同じ『へんたい』ってことなら、『へんたい』って言われたビスカスさんも、ローゼル様の事が大好きなのね…?」
…ちょっと待て、ウサギ姫。
何でそうなるんだ。
そうなる…のか?
……………いやいやいや。
違う。そんな訳ねぇでしょう、ウサギ姫様。
断じてそうじゃねぇだろ!!…と、俺は口を開いた。
「……あー…そういうのたぁ…ちょっと…かなり、違いますかねー」
「へ?」
「そういう、なんつーか…ふわふわーっとほわーっとした感じなんかじゃあ、無くってですね…ご本人が恥ずかしくて引っ叩きたくなるような事でも、腹を立てて怒らせちまう様な事でも、知りてえって奴…ですかねー?」
「…なるほど…!そういうのが『へんたい』なのね…!だから、ローゼル様は怒ってビスカスさんを叩かれたのね…!!」
ウサギ姫様はふむふむ、と頷かれた。
「そしたら私なんか、全然『へんたい』の資格は無いかもしれないわね…。教えてくださって、ありがとう。お礼にその手巾、宜しかったら差し上げるわ。頬っぺた、お大事にね」
何か納得されたらしく、籠を抱え直したスグリ様は、お可愛らしく手を振りながらさっきお嬢様の向かった方へ去って行かれた。
…変態、な。
変態ね。
変態か?
いやいや。
そんなんじゃねえよ…じゃあ、どんなんだよ。
俺は頬っぺたを抑えたまま、がっくり項垂れた。
スグリ様から賜った小花の刺繍のしてある上品な女物の手巾と、お伝えした「変態」のせいで俺が散々酷ぇ目に遭うのは、その後々の別々の話である。