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ビスカスくんの下ネタ日記(くすくす姫後日談サイドストーリー)
第9章 夢は夢だから夢なのです
「おおよその事情は、先程お聞きしました」

げ。もう聞いたのかよ?!
ついさっきの話だぞ?サクナ様に聞いたのか?スグリ様に聞いたのか?
いや、さっきの様子からすると、お二人のいちゃいちゃ夫婦漫才がクロウの前でも披露されたに違ぇ無え…酷っ。

「その件に付いて、お詫びを申し上げなければと思って居たのです。差し出た事を致しました。ご迷惑をお掛けしまして、申し訳有りませんでした」
「やー…まあ…」
確かに迷惑では有ったし腹も立ててたんだが、所詮は八つ当たりだ。詫びられても、答えようが無かった。

「確かに、事実っちゃ事実でしたし…」
「ええ。事実では御座いましたね」
答えようが無くてお茶を濁した俺の返事を軽く肯定した後で、クロウはさらっととんでもねぇ事を言った。

「私が駆け付けた時の貴方とローゼル様のお姿は、私の目には、当家の主とスグリ様の姿と同じように見えたものですから」
「う?!」
ぐうの音も出なかった。

俺とお嬢様がサクナ様とスグリ様の様に見えてたって事ぁ、あれだ。べったべたに、いっちゃいっちゃしてた様に見えちまったって事だ。
クッソ身の置き所が無え…あんなんだったと言われちゃあ、どんな顔したら良いんだか、見当も付かねぇよ!! 

「…ですので、ローゼル様のお話を聞いた御領主様とお兄様方が、貴方の意見も聞かずに決める事は出来ないと言った時に、つい口添えをしてしまいました。余計な事と存じては居たのですが」
あのー…クロウさんよ…この詫びは、ほんとに、詫びなんですかい…?
俺への追い討ちじゃ、ねーんですか…?
あー…恥の上塗りってなぁ、こーいう時に使う言葉だねwww

「御気持ち、拝察致します」
「へ?」
俺が今すぐ気絶してぇと思ってたら、クロウが淡々と言った。

「少しだけですが…私も貴方同様、家に仕えている立場ですので」
「はあ」
家に仕えていると、恥ずかしい上に恥ずかしい詫びまで入れられて、気絶したくなる物なのか?
俺が疑問に思っていると、クロウはもっと穿った事を言ってきた。

「主に命じられても簡単に頷けない事と言うのは、有るもので御座います」


……怖っ。
恥ずかしいとこじゃなく、そこんとこの御気持ちを、察してくれやがったのかよ!?
怖ぇな、おい。
俺は自分の気持ちを見透かされたことを怖く思う反面、どこかほっとしても居た。
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