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ビスカスくんの下ネタ日記(くすくす姫後日談サイドストーリー)
第9章 夢は夢だから夢なのです
「それに俺にゃあ、前々から惚れてる女が居るんです」
「え」
良し良し。やっと聞く耳持ってくれたねー。せっかくの機会なんで、言ってみりゃ良いだろってサクナ様に言われてた台詞を言ってみることにした。
「もんのすげぇ滅茶滅茶惚れてます。女は、そいつだけ居りゃあ十分です」
「冗談でしょ」
「本当です。いちゃいちゃベタベタしてるって、仲間にゃあ揶揄われます」
「…うそ…」
「嘘なんかじゃあ無ぇですよ。そいつは、気が強くて、可愛くて、意地っ張りで、優しくて、泣き虫で、おっぱいデカい女です。」
「どこの、誰よ」
「そいつぁ…お嬢様は、会った事無ぇ奴ですよ」
「やっぱり、嘘っ」
「嘘だと思うんなら、ブライトに聞いてみて下せぇよ」
「誰よ、それ」
「洗濯屋でさあ。パン屋と靴屋と仕立て屋の並びの」
ああ、洗濯屋だ。俺が懇意にしている中の一軒だ。
「お嬢様が昨日着てたドレスをまだ洗濯屋に出していなけりゃ、俺からだってそれ持ってって、今度は血ぃ着けちまったんだけど前のドレスと同じ値段で良いか聞いてくれって頼まれた、って言ってみて下せえ」
「ドレス?」
「頼んだ事があんですよ。女のドレスの洗濯を」
そう。洗濯屋は無駄口は聞かねぇが、必要な仕事はきっちりやる奴だ。しかも、相手が男だろうが女だろうが絶世の美女だろうが、対応を変えたりなんかぁ出来ねぇ朴念仁だ。今回の汚れと前回の汚れの違いをしっかり説明して、料金の違いを教えてくれるだろう。
「女の、ドレス…」
「ええ」
サクナ様。
あん時恨んだあんたに感謝する日が来るなんて、夢にも思っちゃいませんでした。
「着せたまま女とヤッちまって、子種を付けちまったドレスです」
「なっ…」
お嬢様は、絶句した。
嘘じゃあ無ぇよ?誰の子種かは、言って無ぇけどねー?
「分かりましたでしょ?…つっても、おぼこいお嬢様にゃあ、お分かりにゃあならねーかもしれやせんけどー」
「…最っ…低っ…」
お嬢様はしばらく何も言わなかったが、やがて、搾り出す様に呻いた。
「はいはい、何とでもおっしゃって下せーな。好いた同士の大人の男と女にゃあ、そういう羽目になっちまう事だって有んですよ」
「…大人…」
ええ、大人ですよ、大人。ドレスをそんなにした奴等は、いっちゃいちゃのベッタベタで、お嬢様のヤッた事の無えあれやこれやを毎日毎日宜しくヤッてやがる、大人ですよー?
「え」
良し良し。やっと聞く耳持ってくれたねー。せっかくの機会なんで、言ってみりゃ良いだろってサクナ様に言われてた台詞を言ってみることにした。
「もんのすげぇ滅茶滅茶惚れてます。女は、そいつだけ居りゃあ十分です」
「冗談でしょ」
「本当です。いちゃいちゃベタベタしてるって、仲間にゃあ揶揄われます」
「…うそ…」
「嘘なんかじゃあ無ぇですよ。そいつは、気が強くて、可愛くて、意地っ張りで、優しくて、泣き虫で、おっぱいデカい女です。」
「どこの、誰よ」
「そいつぁ…お嬢様は、会った事無ぇ奴ですよ」
「やっぱり、嘘っ」
「嘘だと思うんなら、ブライトに聞いてみて下せぇよ」
「誰よ、それ」
「洗濯屋でさあ。パン屋と靴屋と仕立て屋の並びの」
ああ、洗濯屋だ。俺が懇意にしている中の一軒だ。
「お嬢様が昨日着てたドレスをまだ洗濯屋に出していなけりゃ、俺からだってそれ持ってって、今度は血ぃ着けちまったんだけど前のドレスと同じ値段で良いか聞いてくれって頼まれた、って言ってみて下せえ」
「ドレス?」
「頼んだ事があんですよ。女のドレスの洗濯を」
そう。洗濯屋は無駄口は聞かねぇが、必要な仕事はきっちりやる奴だ。しかも、相手が男だろうが女だろうが絶世の美女だろうが、対応を変えたりなんかぁ出来ねぇ朴念仁だ。今回の汚れと前回の汚れの違いをしっかり説明して、料金の違いを教えてくれるだろう。
「女の、ドレス…」
「ええ」
サクナ様。
あん時恨んだあんたに感謝する日が来るなんて、夢にも思っちゃいませんでした。
「着せたまま女とヤッちまって、子種を付けちまったドレスです」
「なっ…」
お嬢様は、絶句した。
嘘じゃあ無ぇよ?誰の子種かは、言って無ぇけどねー?
「分かりましたでしょ?…つっても、おぼこいお嬢様にゃあ、お分かりにゃあならねーかもしれやせんけどー」
「…最っ…低っ…」
お嬢様はしばらく何も言わなかったが、やがて、搾り出す様に呻いた。
「はいはい、何とでもおっしゃって下せーな。好いた同士の大人の男と女にゃあ、そういう羽目になっちまう事だって有んですよ」
「…大人…」
ええ、大人ですよ、大人。ドレスをそんなにした奴等は、いっちゃいちゃのベッタベタで、お嬢様のヤッた事の無えあれやこれやを毎日毎日宜しくヤッてやがる、大人ですよー?