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変態センセイの愛人
第3章 悪戯
「こう置くのね……」
「それじゃあ、早く来てもらったんで五分くらいブラインドタッチの練習でもしましょうかね。
このソフトを開いてください」
「どれ?」
「これですよ」
画面を指差すのではなく、マウスを握った私の手の甲に手を重ねてポイントを移動させる。
「ありがとう、これね」
「いえ、こちらこそありがとうございます。……オレのお願いを叶えてくれて」
二人っきりの時に交わした約束のお礼は耳元で囁かれた。
教室内には他の受講生もいるけど、ここは一番後ろの席。
だから北大路さんが必要以上に私に近づいていることを誰も気づいていない。