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変態センセイの愛人
第3章 悪戯
あの日、何もなかったわけじゃなかった。
一回抱いただけで飽きられることなく、もう一度触れてもらえたということは、少なからず北大路さんは私に興味を持ってくれているってこと。
彼の中で私はただの“客”ではないってこと。
カタッカタッとテンポの悪い音を立ててキーボードを打ち、練習しながらチラッと北大路さんの姿を目に入れる。
秘密の関係か……。
「有村さん大丈夫ですかぁ~?」
鼻の下を伸ばしていると北大路さんの同僚にあたる女の先生に話し掛けられた。
小柄で声も可愛い、私より少し若くて綺麗。
「全くもって大丈夫です」
でも北大路さんにとって私の方が女として見られているような気がして浮かれていた。