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変態センセイの愛人
第6章 甘えて……
「……ありがとうございます」
どうしても手の方に視線が行ってしまう。
女除けのために薬指に指輪をつけているのだとしたら、休日もつけているのはおかしいような気もする。
考え始めると頭の中がごちゃごちゃしてきた。
「有村さんは優しい人ですね。そんな風に理解してくれる人なら結婚しても幸せなんでしょうね……」
「理解してあげようとしても寄ってくる男なんていなかったわ」
「どんなお仕事してるんですか?オレは有村さんのことを全然知れてないので教えてくださいよ」
「いいわよ。なんでも教えてあげる」