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変態センセイの愛人
第7章 教えて、センセイ
私はどうしたらいいのか分からなくて話し掛けると、北大路さんが「戻っていい」っと言っているような視線を向けてきた。
ハゲ親父になんて嫉妬はしないだろうから彼氏としてではなく、先生として守ってくれたんだろう。
先生に守られる生徒。
当たり前の図式だけど、好きな人だからドキドキしてしまう。
漸くハゲ親父から解放されて席に戻り、ニヤけている口元がばれないように俯いていた。
それから気を取り直してタイピングの練習をしていると、やっと北大路さんが私の席に来る。
「おはようございます、有村さん。今日も頑張りましょうね」
「うん、おはよう。さっきはありがとね……」
他の人に聞こえないように近づいてそっと話すと、北大路さんは少しムッとしたような顔をした。