この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
チャンスの神様は・・・
第1章 グアム編 

美咲ちゃんも頬がうっすらと赤くなり目元も緩んでいます。
海と私を交互に見つめながら、ふふっと照れたような笑顔を見せています。
昼間に見せていた無邪気さよりも、少し大人っぽさを感じました。
「静かですね・・・」
そう言って手すりを掴んでいる腕を伸ばしたり曲げたりして、落ち着きがありません。
「静かだね・・・」
同じ事を言ってから、スッと左手で彼女の肩を抱き寄せました。
一回だけチラッと私に悪戯っぽい瞳を向けると俯いてしまいます。

ベランダから見える景色は、ケバケバしいネオンの広告や無駄な明かりなど無い、月明かりだけで照らされている砂浜と湖の様に静かな海、そして星空です。
湿度が無い分、吹いて来る風を冷たく感じます。
「寒くない?・・・」
左手に力を入れると、肩に頭を持たれかけてきました。

「・・・もう、戻ってこないのかと思っちゃった・・・」
少し掠れた小さな声です。
「それは無いよ。奈菜ちゃん、ぐっすりと寝てるからさ」
「・・・」
「・・・」

引き返すのか進むのか、そんな分岐点に居る時の一瞬の間が、期待と不安で満たされていきます。
こんな時私は、行動する方を選びます。
美咲ちゃんの甘い香りが鼻をくすぐってきます。それをユックリと吸ってから優しく抱きしめました。
彼女の身体には力が入っていても、拒んでいる印象ではありません。
髪や肩を撫でて身体から力が抜けるのを待ちます。
徐々に腕に力を入れて密着度を高めると、硬さが溶けていくように柔らかくなり始めそんな彼女と、もっと溶け合ってしまいたい、そう思えてきます。

「それじゃ、約束どおり・・・」
「きゃっ!!何?何?待って!」
いきなり、私は有無を言わさず美咲ちゃんをお姫様抱っこしてしまいました。
私の腕の中で驚いた後、彼女は笑い転げています。
「あはは・・・もう!ビックリしたぁ!いきなりだもん、心臓がバクバクしてる!」
しばらく笑いあって、そして黙って見つめ合えばすぐに静かな夜に戻ります。
「部屋に戻るよ」
返事は効かずに、空いているベッドルームへ向かいました。
「えっ?」
途中で聞こえたのは、この言葉だけです。
ベッドサイドに美咲ちゃんを降ろしてから、プールの時よりももっと強く抱きしめました。
初めは胸を庇うように組んでいた腕も、少しずつ私の身体に回してくれます。
/37ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ