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チャンスの神様は・・・
第1章 グアム編 
最上階のレストランに行くのにVIP専用のエレベーターを使ったり、テーブルも一段高いフロアにある窓際だったりと、いかにも私達を常連のお得意様の様に扱ってきます。慣れない事に照れてしまいそうになるのを我慢するのは大変でしたが、その分女の子達の気分を盛り上げるのは十分だったようです。
料理の味にも満足した私達は、プールに行く前に部屋に向かいました。
「どんな部屋なんだろ?ドキドキするね」美咲ちゃんが奈菜ちゃんの腕にしがみ付きます。
「うん、緊張する!」奈菜ちゃんの目もキラキラしています。

「さあ、どうぞ」
私の後に付いて部屋に入ってきた2人は、リビングを見て声をあげました。
「え~!広い!!」同じことを言って笑い合います。
「うそ、うそ、何この広さ!」
「ここに一人で泊まってるの?贅沢過ぎでしょ!」
あちこちをキョロキョロ見回しては、目につく物全てに驚いていきます。

彼女達の泊まっているホテルは、私も1度使ったことがあります。
安く泊まれる分、こことは比べようもないレベルなのは事実です。
2人はベランダに出て眺める景色に歓声をあげ、ベッドルームやシャワールームを見ては盛り上がっていきます。
「いいな~、こんなところに泊まってみたい!」
「私も!」
そんな事を言っている2人にすかさず言いました。
「泊まっていけばいいじゃない。ベッドルームは2つあるから使っていいよ」
一瞬の間の後、2人はハニカミながら笑います。
「え~そう言われても・・・ねぇ?」「・・・うん」
もちろんすぐにOKしてくれるとは思っていません。
美咲ちゃんと奈菜ちゃんは見つめ合って照れていましたが、ハッキリと拒否もしませんでした。

「うんうん、そうしても良いよって意味だから気にしないで。それより早く着替えてプール
へ行こうか、そっちのベッドルームを使ってよ」
そう言って返事を聞くこともなく、急いでもう一つのベッドルームへ私は入りました。
着替えて出て来てみると、彼女達の姿がありません。空いているベッドルームで着替えているようです。
本当はプールサイドに更衣室があります。しかし部屋で着替えてもらったのでした。
荷物を置いて遊びに行くことで、戻ってくる口実になるからです。
ベッドルームから出てきた水着姿の2人を見て、私は演技ではなく自然に声をかけていました。
「2人ともそのビキニ、良く似合うよ!」
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