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写性 …SHASEI…
第2章 生い立ち
聞けば、沙絵は喘息持ちで、最近の花曇りで風邪をこじらせ寝込んでいると言う。
僕は持ってきた花を渡してもらうように頼んで帰る。
すぐさま喘息について調べる。
環境的には、空気の良い所がいいのと、気管支、循環器系を強くすること…
僕は沙絵との住まい探しを始めた。
5年ぶりに再会した沙絵は、母親に良く似ていた。
小さい頃から母親の沙織を知っているからわかる。
性格はともかく、容姿は生き写しじゃないかと思うほどそっくりだった。
元々幼なじみだった僕たちは、沙絵くらいの頃から一緒に遊び、幼稚園、小、中学校、高校とずっと一緒だった。
代々続く骨董屋を古物商として成長させた僕の父と、商社を経営する沙織の父との間で、両家の繁栄のために許嫁として一緒に育てられたのだ。
そんなことも露知らず、互いに惹かれ、小学校の高学年辺りから異性として意識し、恋に落ちた。
僕たちは、許嫁であることは知らないまま、恋人になった。
僕と沙織は高校に入ってすぐに身体の関係を持った。
初恋は実らないというジンクスなど関係ない。
僕は沙織に触れたいと思えば触れ、キスをして、当たり前のようにsexもした。