この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
甘ったれなブルー
第1章 目覚めのブルー
「今日はいい天気だから散歩しようか。川沿いの桜が満開だろうからお花見に行こう」
「・・・桜?」
「そうだよ。日曜日で混むかもしれないけど」
「行きたくない」
「どうして?」

豪華に咲いたかと思うと、つかの間の薄桃色の夢のようにすぐにはらはらと散ってしまう桜。だから桜なんか嫌いだ。終わりが約束されているものなんて、どれほど心を奪われる景色だろうと見たくない。そんなの・・「哀しくなるから見たくない」

「どうして哀しいの?」わたしの頭を撫でながら静かに彼が聞いた。その声の響きがわたしの中に深い優しさの泉を生み、湧き出る透明な水に哀しみが青く溶け始める。

「・・満開になったら、もうすぐに散ってしまうでしょう」
「今日あたりが満開のはず。だからまだ散り始めていないと思うよ」
「でも、雪のように舞う花びらを想像してしまうの」

いつも終わりを考えてしまう。その哀しい終末の風景が浮かんでしまう。
/29ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ