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愛は奪うもの。故に我は貴女を奪う。
第1章 寂しい体
職場では寡黙だった槙野は意外にも話題豊富だった。
新しい仕事の話や最近観た映画の話、女の子をデートに誘って振られたことなどを面白おかしく語る。気づかないうちに美緒のワインが進み、心地よい酔いが回ってゆく。
こんなに楽しい気持ちになったの何年ぶりだろう。島田と付き合い始めてからは、いつも人目を避けて後ろめたい気分を引きずりながら生きてきた。
「それで、その時に・・先輩どうしたんですか」
笑いながら話していた槙野が急に驚いて美緒の顔を見つめる。それもそのはず、美緒の頬はいつの間にか本人も気付かないうちに涙で濡れていたのだ。
新しい仕事の話や最近観た映画の話、女の子をデートに誘って振られたことなどを面白おかしく語る。気づかないうちに美緒のワインが進み、心地よい酔いが回ってゆく。
こんなに楽しい気持ちになったの何年ぶりだろう。島田と付き合い始めてからは、いつも人目を避けて後ろめたい気分を引きずりながら生きてきた。
「それで、その時に・・先輩どうしたんですか」
笑いながら話していた槙野が急に驚いて美緒の顔を見つめる。それもそのはず、美緒の頬はいつの間にか本人も気付かないうちに涙で濡れていたのだ。