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愛は奪うもの。故に我は貴女を奪う。
第1章 寂しい体
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細い肩がピクっと震え、嗚咽がピタッと止まった。槙野はテーブルに置いたワイングラスを見ながら続ける。
「あなたは課長に肩を抱かれていた。でもとても悲しい顔をしていた。少しも幸せそうじゃなかった」
美緒の返事はない。顔を覆った手はそのまま、動かず息を詰め黙って聞いている。
「あなたを悲しませているのはあの男なんですね」
「・・・」
「実はこれまでも会社から離れた場所で美緒さんとあいつが一緒に歩いているのを見かけたことがあるんです」
「だから何。それがどうしたの」
「あなたは課長に肩を抱かれていた。でもとても悲しい顔をしていた。少しも幸せそうじゃなかった」
美緒の返事はない。顔を覆った手はそのまま、動かず息を詰め黙って聞いている。
「あなたを悲しませているのはあの男なんですね」
「・・・」
「実はこれまでも会社から離れた場所で美緒さんとあいつが一緒に歩いているのを見かけたことがあるんです」
「だから何。それがどうしたの」
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