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愛は奪うもの。故に我は貴女を奪う。
第1章 寂しい体
ホテルを出ると夕暮れが迫っていた。駅まで一緒に歩き、島田とはそこで別れて、美緒は改札を通りホームに向かうその背中を見送る。

出会った頃と変わらない若々しい後ろ姿。細身の長身にカーキ色のトレンチコートがよく似合っている。

島田は一度も振り返らなかった。もし彼が振り返ったら手を振ろうと思っていたのに。

付き合い始めた頃は、彼はもっと優しかった。別れるのが名残惜しくて、喫茶店に寄ったり駅のホームで他愛ない話をして別れを引き延ばしていたのに、今ではホテルを出ると駅に直行してすぐに帰ってしまう。

「あぁ・・」切ないため息をつく美緒の華奢な背中に、いつの間にか似合うようになった哀愁がひっそりと寄り添う。
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