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ほのぼのした時間を
第11章 ハロウィン
いつの間にか、メイクをしてくれた2人は居なくなっていた。
「そういえば美咲、よくスーツ持ってたね。旦那さんのじゃないでしょ?」
「この前、男装女子とイケメン会社員との秘密の恋をテーマに小説書いてたでしょ?その時にイメージを膨らませる為にスーツを着てたんだ」
この前、美咲が出した官能小説か…
とある理由で男装をする主人公が、秘密を知った会社員にエッチ込みでトロトロに愛される。
男っぽくクールに立ち振る舞うけど、彼の前では恥じらう可愛らしい女性に戻り、ギャップに女性である私もキュンとした。
エッチシーンは濃厚な描写が多めで、男性を春人に置き換えて読んだことも…
「茜って最近、官能小説を恥ずかしがらずに読むようになったよねー」
「そ、そう?」
「うん。前は数十ページあたりでギブアップしてたのに、今はじっくり読んでから感想くれるようになって…山岡くんと色々体験したから?」
色々…?
美咲の意味深な笑いと発言に、アレを思い出して顔が熱くなった。