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ほのぼのした時間を
第3章 日常2
3.嫉妬
「春人、これは何ですか?」
「はい?」
茜さんが差し出したスマホの画面に映るのは、インスタに投稿した雑誌の撮影のオフショット。
カメラマンに撮ってもらったから、決めポーズを取ったりして、結構ノリノリでやってたな。
「これがどうしたん?」
「んー、カッコいいんだけど…こんな写真載せたら、春人のこと好きになる女の子増えるじゃん!」
「えっと…」
「分かってるよ…ファンの子はカッコいい春人を見たいもんね…でも春人のカッコいい部分は私だけに見せて欲しいの」
言い終わると、もどかしそうに抱き付いてきた。
なんやろ、甘えたでめっちゃ可愛い…
「ごめん、重たいよね…」
「そんなことないよ…」
安心させるように、おでこにキスを落とした。
「俺も、茜さんの可愛い笑顔を他の野郎どもに見せたくないって思ってるから、一緒やで」
頭をポンポンしていると、口角が上がってくる。
嫉妬してくれるのが、こんなに嬉しいなんて…
「それに…茜さんしか知らん顔もあるよ」
「え、そう?」
「うん。寝顔とか、エッチする時の顔とか…」
茜さんが察した瞬間に、ソファに押し倒した。
「今から見せてあげる。茜さんしか知らん顔…」
ー完ー