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ほのぼのした時間を
第13章 おじちゃん3
「じいじ、ばあば!」
父「瑞樹ー、ただいまー」
「やーん」
オトン、剃り残しのある顎で瑞樹にスリスリするなよ…
父「おう春人、帰って来てたんか」
「『帰って来てたんか』やないねん!次男が帰ってくるのに、2人とも留守にして、ココスコに行ってたんやってな」
母「ええやないの。春人の大好きな塩唐揚げ作ってあげるから」
塩唐揚げと聞いて、テンションが上がった。
無意識に身体が動き、オカンの荷物を持ってやった。
母「そういえば、秋人と雪ちゃんはまだ帰って来てないん?」
「あー、もうちょいしたら帰ってくるわちゃうかな?」
母「もう、秋人には困ったもんやで…5歳の男の子に嫉妬して、娘に嫌がらて、しまいには腰いわして…」
玄関が開く音がして、雪絵さんに支えられながら兄貴が入ってきた。
「パパー!!」
秋「あー、瑞樹…ちょっとごめんな…先にソファに座らせて…」
おじいちゃんのように腰を曲げながら、一歩一歩ゆっくり歩いてソファに座った。
秋「いてて…」
「痛むか?」
秋「うん…それより、瑞樹の持ってるソレは何や?」