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ほのぼのした時間を
第14章 年下の彼女2
「最後」という言葉に、胸が締め付けられる。
俺、すげえ茜の事好きなんやなー。
俺にはもったいないくらいのええ子やったな…
わたげを眺めながら感傷に浸っていると、背後から声が掛けられた。
「はるくん、お風呂ありがと」
「ん、うん。温まった?」
「うん、シャワーだけど…」
風呂上がりのモコモコした部屋着姿にムラムラするのと同時に、昨夜の事を思い出して少し気まずくなった…
「あっ、生姜湯作るから飲んで」
「ありがとう」
熱い飲み物をフーフーしながら飲む姿も今日で最後か…
切なくなる前にきちんと謝らな…
「昨日はホンマごめんな。あの時の俺どうかしてた」
「そんな事ないよ!」
「あるって…昨日の昼頃、茜ちゃんが他の男と歩いてるの見て…会社の人やとは思うけど、浮気相手なんかなって疑心にかられて…嫉妬して無理矢理ヤろうとして…愛想尽かされても仕方ないような事して…別れ…」
言いかけると、茜が「待ってください」と話を遮ってきた。
彼女が敬語になるのは、怒ってる時…
「違います。はるくんが見た人は会社の先輩で、決して浮気相手じゃないです。素敵な彼氏ならはるくんが居るのに…」
「そうやな…素敵な彼氏じゃないけどな…」