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ほのぼのした時間を
第4章 バカンス

グッと引き寄せられ、身体が密着する。
腰に当たる部分が、心なしか硬くなってるような…

「は、春人、やだっ」
「誰も居てへんし、水の中でイチャイチャすんのもロマンチックやろ?」

お尻を撫でながらそう言われても、ロマンチックのカケラも無いわ!

「んっ!」

後頭部を支えて、優しいキスを落とされた。
水に溶けてくみたいで、気持ちいい…

「はぁ…」
「おっと…ちゃんと掴まらんと溺れちゃうよ。溺れちゃっても、俺が熱い人工呼吸で助けてあげるけど」
「もう…」

2人だけの空間に、私も甘い雰囲気に浸ってきた。
唇を重ねようとした瞬間…

「ママー!早くー!」
「もう、待ちなさい!」

遠くから聞こえる親子の声に我に帰った。
辺りを見渡すも、その親子は別のプールに入ったみたい。

……いろんな意味で危なかった!

危うく親子にキスシーンを見られるところだった。
それ以前に、プールで何やってんだ!?

痛いカップルに見られて仕方ないよ…




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