この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ほのぼのした時間を
第4章 バカンス
ーーーーーーー
「茜さん起きてー」
「…んんぅ、はっ!?」
ヤバい、寝てた!?
せっかくの旅行なのに、時間を無駄にしちゃった!
「はる、ごめんね。昼寝しちゃって…」
「ふふっ、気にしやんで。泳ぎの練習してたんやから、疲れちゃったんやね。晩飯まで時間あるから、ビーチ散歩しよ」
ホテル前のビーチに降りて、浜辺を散歩する。
人で溢れていたビーチも、泳いでいる人はもう居ない。
人もまばらで、海風が心地よい。
「気持ちいいねー」
「そうやねー。茜さんと沖縄に来られて、ホンマに嬉しい」
顔を覗き込んで微笑む春人に、顔が熱くなるのが分かった。
「顔赤いで?」
「これは、夕陽のせい!」
「それはええけど。茜さんは来れて嬉しい?」
「わ、私も嬉しいよ…」
それを聞くと、満足したようにニコニコしてた。
人も少ないから、恋人繋ぎでゆっくり並んで歩く。
ゆっくり散歩することも無かったから、凄く楽しいな…