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ほのぼのした時間を
第5章 年下の彼女
「あー、ごめん。脚が勝手に…すぐ離れるから」
茜ちゃんの手を引いて、離れようとしたら動かない。
「茜?」
「…行く」
「えっ!?」
「春人さんが入りたいなら…いいよ」
耳まで真っ赤にしてあるけど、目はこちらを見据えている。
「嫌じゃない?」
「怖い、けど…春人さんと一緒だから」
「分かった」
彼女の肩を抱いて、建物に入った。
無難な部屋を選び、エレベーターに乗る。
「無理してない?」
「えっ、いや…」
「身体ガチガチやで?」
「……」
部屋に入ると、後ろから茜ちゃんを抱き締めた。
「あっ!」
「茜…」
小刻みに震える茜に気が付き、急いで身体を離した。
「ごめん、まずゆっくりしたいよな」
「あっ…」
この反応、男性経験は無いんやろうな…
俺ががっついたら、茜が怖がるやろうから。
優しく、あんまり無理させやんと…
「………」
「とりあえず、座ろっか」
手を繋いで、ベッドへ移動する。