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ほのぼのした時間を
第2章 おじちゃん
「ママー、みずお腹減った」
「そっか、もうお昼やもんね。皆で食べに行こっか?」
「はりゅも一緒?」
わたげをナデナデしながら、キラキラした目で見上げてくる。
行くに決まってるやん!
「当たり前やーん。おじちゃん美味しいお店知ってるから、そこ行こか?」
「やったー」
皆でマンションから歩いて数分のとこにあるうどん屋に行った。
こじんまりとした店やけど、コシのあるうどんとダシが美味いんよなー。
「はる、お前外食ばっかりしてるんちゃうやろな?」
「ちゃんと自炊してるって」
「やったらええけど、オカンも心配してるから一応言ったぞ」
オカンは心配性やからな…
気遣ってくれるのは嬉しいけど、口うるさいんよな…
マネージャーの秦野さんみたいで…
俺と兄貴は天ぷらうどんで、雪絵さんはきつねうどんとかやくご飯のセットを瑞樹と半分こした。
お椀に瑞樹用にうどんをよそうと、油揚げを1枚お椀に入れた。
「瑞樹ってめっちゃ油揚げ好きなんやな…」
「そうなんよ。大っきくてもペロッと平らげてまうんよ」